こちらの写真は、機械修理の建物を設計した際に担当してもらった電気業者のOさんが、クライアントのために手作りしてくれたコードです。機械の同位相、逆位相のために使うコードだそうです。そもそも、電気の同位相、逆位相が難しいのですが。
設計した建物には機械修理のための設備として、専門の機械も設置することになっていて、電気容量は工場仕様、他にも電気関係の細やかな配慮が必要だったので、計画当初から電気業者のOさんにも参加していただき、しっかりとサポートしてもらいました。時折、クライアントとOさんとの会話で専門的な話になったりすると、私の方は何のことですか?状態になることもしばしば。いつも思うのですが、電気はホント難しいです。そして、何よりクライアントのために、おそらく必要であろうと思う道具を、さり気なく作ってくれるOさんの心意気が素晴らしいと思った出来事でした。
こちらの建物は機械修理を行う会社の工場・社屋です。1年点検の際に社名看板のご依頼を頂いていて、かなりお待たせしてしまいましたが、ようやく取り付け工事が完了しました。
社名看板は、いくつかのアイデアから建物にあったデザインを選び、描いては修正を繰り返し、素材や取付位置の検討を行ったり、随分と時間がかかってしまいました。最終的に、なかなか良い感じの社名看板になったと思います。
思い返せば約一年半ほど前になりますが、この建物の計画を行っていた時に、クライアントと打合せを重ねていたところ「カッコイイ」建物を造りましょう!という方向性でお互いの意見が一致しました。そこで、一般的な修理工場のイメージとは異なる真っ白な外観のシンプルな建物を提案させていただきました。計画案は途中でいろいろなアイデアを追加しながら、クライアントにとってより良い形へと進化して行きました。2階には結婚相談所を併設していますが、そちらにも相応しい雰囲気になったと思います。竣工した時には、クライアントから「建物の計画から竣工までずっと楽しかったです!」というお言葉をいただき、大変嬉しく思いました。
これから、会社の歩みともに建物が味わいのある佇まいになって行く様子を、末永く見守って行きたいと思っています。